ヤクルト 高津監督ら14人 コロナ感染確認 今夜の阪神戦中止に

9日夜、神宮球場で行われる予定だったプロ野球、セ・リーグのヤクルト対阪神の試合は、ヤクルトの高津臣吾監督や山田哲人選手など、1軍のメンバー14人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたため、中止となりました。

ヤクルトではこれまでに2軍の選手やスタッフ4人の感染が確認されていて、チームで合わせて18人となりました。

球団によりますと感染が確認されたのは
▽高津監督と
▽石井弘寿投手コーチ。
野手は
▽山田選手と
▽青木宣親選手、
▽奥村展征選手、
▽松本直樹選手、
▽濱田太貴選手、
ピッチャーは
▽高梨裕稔投手、
▽田口麗斗投手、
▽清水昇投手。
それにスタッフ1人の合わせて14人です。

球団によりますと8日、山田選手と濱田選手が体調不良を訴え、PCR検査を受けた結果、陽性となり、その他のメンバーについては9日の定期検査で陽性になったということです。

このため球団はNPB=日本野球機構や専門家と協議した結果、感染拡大防止の観点から、9日夜、神宮球場で行われる予定だったヤクルト対阪神の試合は中止となりました。

ヤクルトではこれまでに選手やスタッフ4人の感染が確認されていて、チームで合わせて18人となりました。

ここまでヤクルトはセ・リーグで首位を独走していました。

高津監督「ファンの皆さまに申し訳ない」

ヤクルトの高津臣吾監督は「十分に注意をしてきたつもりですが、このような事態になってしまい、試合を楽しみにしていたファンの皆様には大変申し訳なく思っております。また皆がそろった時には素晴らしい戦いをすることをお約束します。このたびはファンの皆様やたくさんの方々にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と球団を通じてコメントしています。

神宮球場では残念そうなファンの姿も

ヤクルト対阪神の試合が行われる予定だった神宮球場では、中止が告知されると、訪れたファンは残念そうに球場をあとにしていました。

ヤクルトファンの横浜市の50代の男性は「球場に来る電車の中でこの状況を知りました。再び感染者が増えていることを実感しています。ヤクルトは首位を独走していますが、もとのチーム状態に戻るには時間がかかるのではないでしょうか」と話していました。

東京・足立区から来たヤクルトファンの30代の女性は「選手の体調が心配です。そろそろ安心して応援できると思っていましたがまだまだだと感じています」と話していました。

埼玉県川越市の阪神ファンの20代の男性は「中止を知ってとても悲しいです。でも、感染する人が増えているので、私たちも基本的な感染対策を続けていきたい」と話していました。