バイデン大統領 日本大使公邸を弔問「世界にとっての損失だ」

アメリカのバイデン大統領は安倍元総理大臣の死去を受けて8日、首都ワシントンの日本大使公邸を弔問に訪れ、「日本国民だけでなく世界にとっての損失だ」と記帳し、哀悼の意を示しました。

安倍元総理大臣の死去を受けてアメリカのバイデン大統領は8日、首都ワシントンにある日本大使公邸を弔問に訪れました。

バイデン大統領は持参した花束を安倍元総理大臣の遺影が飾られた机に置き、その後、記帳を行いました。

この中で、「バイデン一家とアメリカを代表して安倍氏の家族と日本の国民に心よりお見舞い申し上げる。彼の死は妻や家族、そして日本国民だけでなく世界にとっての損失だ。平和の人であり、判断力のある人物だった。彼の死は惜しまれるだろう」などと書き込み、哀悼の意を示しました。

記帳は4分近くにおよび、バイデン大統領は時折、顔をあげて遺影を見ながら書き記していました。

弔問を前にバイデン大統領は記者団に、「岸田総理大臣に電話をかけようかと考えたが、夜遅かったので朝になったところで話すつもりだ」と述べ、日本時間のきょうにも電話で追悼の言葉を伝える考えを示しています。

また、バイデン大統領は弔意を示すため、ホワイトハウスなどの政府機関の建物で、今月10日の日没まで半旗を掲げるよう指示しました。

国連 安保理で黙とう

国連の安全保障理事会では8日、会合の冒頭、今月の議長を務めるブラジルの国連大使が、「安保理を代表し、不条理な暗殺に対して悲しみと衝撃を表明する。ご遺族と日本政府、日本の人々に深い哀悼の意を表する」と述べたうえで、出席している国連大使ら全員に呼びかけ、およそ30秒間、黙とうを捧げました。

この日は、シリアの人道支援ルートをめぐり対応が協議されましたが、多くの国連大使が発言に先立ち哀悼の意を表しました。

アメリカ 市民「とてもショックだ」

安倍元総理大臣が演説中に銃で撃たれ、亡くなったことについて、アメリカでも衝撃をもって受け止められています。

ニューヨーク市に住む男性は、「日本では異例のことだと思うので驚いたが、このような事件が許されないのはどの国でも変わらない」と話していました。

また、南部ミシシッピ州からニューヨークを訪れていた男性は、「とてもショックだ。日本で銃を使った事件が起きるとは思っていなかった」と話していました。

また、中西部ミシガン州から来た男性も、「銃による事件は、アメリカでは日常茶飯事だが、日本で起きたことに驚いた。日本にはアメリカの失敗を見習ってほしくない」と話していました。