安倍元首相死亡 奈良県警察本部が会見【詳細】

安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件について、奈良県警察本部は8日夜、記者会見を開き、「警護・警備態勢に問題があったか確認を進め、問題があれば適切に対応する」と述べました。

以下、記者会見の詳細です。

容疑者のバッグやスマホを押収

奈良県警察本部は山上容疑者が身につけていたショルダーバッグのほか、所持品としてスマートフォンや財布を押収したと説明しました。

ショルダーバッグは布製の紺色で縦横40センチ、まちが10センチあるということで、警察は、事件に使われた銃をこのバッグの中に入れて電車で現場まで持ってきたとみて、詳しい状況を捜査することにしています。

「現場に数片の金属片 銃弾か詳しく調べる」

奈良県警察本部は安倍元総理大臣が銃で撃たれた現場で、金属片が数片、見つかったことを明らかにし、今後、銃弾かどうか詳しく調べるとしています。

「検視で左肩と首の前の部分にだ円形の銃創確認」

奈良県警察本部は安倍元総理大臣の遺体の状況について、午後7時すぎから行った検視の結果、左肩と首の前の部分にだ円形の銃創を確認したと説明しました。

今後、奈良県立医科大学附属病院で司法解剖を行って、死因などをさらに詳しく調べるということです。

容疑者は3年間自衛隊で勤務

奈良県警察本部は山上容疑者について、「平成14年から3年間、自衛隊で勤務した」などと供述していると明らかにした上で、現在は無職だと説明しています。

「警備を用意するだけの時間はあった」

奈良県警察本部は、警察として安倍元総理大臣の演説が行われることを把握したのが、前日の7日の夕方だったとしたうえで、「突発的な警護だが、十分に態勢を取れていたと思っていた。警備を用意するだけの時間はあった」としています。
そのうえで、「警護の責任を有する警察として、安倍元総理大臣が遊説中に死亡したことを重大に受け止め、警護・警備態勢に問題があったか確認を進め、問題があれば適切に対応する」としています。

来県をホームページで把握か

奈良県警察本部は山上容疑者が、「安倍元総理が奈良県に来ることについて、自宅などでホームページを見て把握した」と供述していることを明らかにしました。
容疑者は取調官の調べに対し、淡々と応じているということです。

「暴発のおそれがあり爆発物の処理部隊を投入」

山上容疑者の自宅の家宅捜索について奈良県警察本部は、「直接爆発物を発見していないが、手製の銃が見つかり、いつ暴発するかわからず、暴発のおそれがあるということで、爆発物の処理部隊を投入した」と明らかにしました。

警備態勢は今後検証

奈良県警察本部は安倍元首相の演説会場での警備態勢について、「まずは全容の解明と捜査を尽くしたいと考える。現場についても今は捜査中だ」と話し、対応に問題があったかどうかは今後、検証するとしています。

刑事部長をトップとする90人態勢の捜査本部を設置

奈良県警察本部は、午前11時32分に奈良市に住む無職の山上徹也容疑者(41)を、殺人未遂の疑いでその場で逮捕したうえで、今後容疑を殺人に切り替え全容の解明を進める方針を明らかにしました。
また、刑事部長をトップとする90人態勢の捜査本部を設置したと発表しました。

容疑者「電車で事件現場に来た」

奈良県警察本部は、記者会見で山上容疑者が「電車で事件現場に来た」と供述していることを明らかにしました。

事件に使われた銃について

奈良県警察本部は事件に使われた銃について、「見た目から明らかに手製であり長さ40センチ、高さ20センチあった。容疑者の自宅を捜索したところ事件で使われたものと似た手製の銃数丁を押収した」と明らかにしました。

容疑者「特定の団体に恨み」

奈良県警察本部の山村和久捜査一課長は、山上容疑者が、「特定の団体に恨みがあり、安倍元総理大臣がこれとつながりがあると思い込んで犯行に及んだ」といった供述をしていると明らかにしました。

また山上容疑者は「私がしたことに間違いない」と、逮捕容疑を認めていると述べました。