都知事「ウイルスの特性踏まえ“まん延防止”適用基準明確に」

新型コロナウイルスの感染が急激に拡大する中、東京都の小池知事は、政府が、置き換わりが進む変異ウイルスの特性などを踏まえて、まん延防止等重点措置を適用する基準を明確に示すべきだとする考えを示しました。

東京都内の感染状況について、都の専門家は7日のモニタリング会議で「急激な感染拡大に直面している」と指摘しました。

小池知事は8日の記者会見で「オミクロンで命を失うようなことにならないために、緊張感、危機感を持って取り組んでいかなければならない。これは国も自治体も同じだ」と述べました。

さらに、まん延防止等重点措置の適用についての考えを聞かれると「デルタを経験し、そしてオミクロン株の入り口で猛烈な勢いで広がることを経験した」と述べました。

そのうえで小池知事は「これは一自治体の問題ではなく、法律に基づく体制の整備に関わるものだ」と述べ、都内でも置き換わりが進んでいる変異ウイルス「BA.5」の知見や特性を踏まえて、政府が、重点措置の適用基準について明確に示すべきだという考えを示しました。