安倍元首相 銃で撃たれる 各党の反応

奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が銃で撃たれ、心肺停止の状態となっていることを受けて、国内では各党から反応が寄せられています。

細田衆議院議長「卑劣な行為に強い怒りと非難」

細田衆議院議長は「議会制民主主義に対する攻撃であり、断じて許されるものではない。このような卑劣な行為に強い怒りと非難を表明する。われわれ国会議員は、国権の最高機関の一員として、これからも民主主義を守り抜き、国民の信託に応えるべく、あらゆる努力を尽くしていく。安倍元総理大臣の無事と一刻も早い回復を心よりお祈りする」とする談話を発表しました。

後藤厚労相「ただただ無事を祈りたい」

後藤厚生労働大臣は午後3時すぎ厚生労働省に入る際、記者団に対して「まさに選挙というのは民主主義の根幹に関わることであり、あってはならない蛮行だ。本当に卑劣な行為で許せない気持ちだ。救命救急措置中であるということでご無事をただただお祈りしたい」と述べました。

林外相「各国の外相からも心配の声」

G20=主要20か国の外相会合に出席するためインドネシアを訪問中の林外務大臣は記者団に対し「大変驚いている。各国の外相からも心配の声をかけてもらっている。回復を心よりお祈り申し上げる」と述べました。

末松文科相「ひたすら無事を祈る」

末松文部科学大臣は自身のツイッターに「きのう神戸と西宮で力強い応援を頂きました。きのうのきょうのことでまだ信じられません。このような平和国家で銃を使った蛮行は断じて許されません。今はただ、ひたすら安倍元総理の無事をお祈りするだけです」と投稿しました。

斉藤国交相「無事を祈るかぎり」

斉藤国土交通大臣は午後5時すぎ、国土交通省でNHKの取材に対し「本当に許されない行為であり、無事を祈るかぎりだ」と述べました。

若宮万博相「あってはならない暴挙」

若宮万博担当大臣はNHKの取材に対し「あってはならない暴挙で、安倍元総理大臣のご無事とご回復を心よりお祈りする。参議院選挙の応援のため山梨にいたが、指示を受けてすぐに都内に戻る。こうしたことが連鎖しないよう、犯人の背景を徹底して調べる必要がある」と述べました。

自民 茂木幹事長「暴力に屈しない 選挙活動は予定どおり」

自民党の茂木幹事長は党本部で幹部らで対応を協議したあと記者団に対し「強い怒りを覚える。言論が暴力によって封殺されることがあってはならず、民主主義の根幹たる選挙が行われているさなか、今回のテロ行為は民主主義に対する挑戦であり、断固抗議する」と述べました。
そのうえで「あすは参議院選挙の最終日を迎えるが、暴力には屈しないという断固たる決意のもと各種の事情も踏まえ、選挙活動は予定どおり進めることにした。活動にあたっての安全確保に十分留意しての対応を徹底する」と述べました。

自民 高市政調会長「生きていていただくこと願う」

自民党の高市政務調査会長は、午後1時過ぎに党本部に入り、記者団に「とにかく今は生きていていただくことを願っている。政治テロとして本当に許せない」と述べました。

自民 高木国対委員長「武器で攻撃は言語道断」

自民党の高木国会対策委員長は、NHKの取材に対し「信じられない暴挙で、武器で攻撃するというのは言語道断だ。詳しい容体は分かっていないので、無事を祈っている」と述べました。

自民 遠藤選対委員長「暴力はいけないこと 怒りを覚える」

自民党の遠藤選挙対策委員長は山形県寒河江市で記者団に対し「正確な情報がないので、どうコメントしていいかわからない。暴力はいけないことで怒りを覚える」と述べました。

自民 梶山幹事長代行「情報収集と事実確認を」

自民党の梶山幹事長代行は午後1時ごろ党本部に入り、記者団に対し「情報収集と事実確認をしなければならない」と述べました。

菅前首相「極めて卑劣な行為 断じて許せず」

自民党の菅前総理大臣はみずからのツイッターに「まずは何よりも、安倍元総理大臣の回復を心からお祈りする。今回の蛮行は、選挙活動という民主主義の根幹を否定する極めて卑劣な行為であり、断じて許すことはできない」と投稿しました。

自民 森山裕衆議院議員「民主主義を踏みにじる蛮行」

安倍内閣で農林水産大臣や国会対策委員長を務めた森山裕衆議院議員はきょう午後、NHKの取材に対し「民主主義を踏みにじる蛮行だ。言論を封殺する行為はあってはならないし、国民の審判を仰ごうとしているさなかに極めて遺憾だ。何とか一命をとりとめて元気になっていただきたい」と述べました。容疑者が以前、海上自衛隊に勤務していたという情報については「国の守りがいかに大事か、安倍元総理が一番よくわかっていて、待遇改善にも努力してきた。おかしなことだと思う」と述べました。

自民 武田元総務相「回復を祈る 絶対に許せない」

自民党の武田元総務大臣はNHKの取材に対し「本当にびっくりしており、今は状況を注視し、回復を祈るしかない。民主主義を守る上で絶対に許せない」と述べました。

自民 下村前政調会長「輸血で安心できない状況」

安倍元総理大臣と同じ派閥に所属する自民党の下村・前政務調査会長は、NHKの取材に対し「情報を確認している。日本でこんなことが選挙期間中に起こるとは想像できず、絶対に許されない」と話しました。
さらに、午後3時ごろには党本部で記者団に対し「派閥の幹部が病院に行っており、医師からは『輸血している状況で安心できない』と聞いているということだ」と述べました。

自民 森山前国対委員長「民主主義への挑戦だ 回復を祈る」

自民党の森山前国会対策委員長は、NHKの取材に対し「安倍元総理大臣が撃たれたのがもし事実ならば、民主主義への挑戦だし、暴力で言論を阻止するようなことはあってはならない。今は安倍氏が回復に向かうのを祈るのみだ」と述べました。

自民 塩谷元文科相本当に危険なこと」

自民党安倍派の会長代理を務める塩谷元文部科学大臣はNHKの取材に対し「驚いた。日本の政界でこのようなことが現実に起こるとは、本当に危険なことだ。派閥としての今後の対応は状況次第だ」と述べました。

自民 渡辺元復興相「まさか日本でこんなことが」

自民党経理局長の渡辺博道元復興大臣は午後1時前に自民党本部に入り、記者団に対し「まさか日本でこんなことが起きるとは信じられない。幹事長など幹部とまだ連絡が取れないので、これから事務方と対応を協議する」と述べました。

自民 小泉衆議院議員「選挙を止めてはならない」

自民党の小泉進次郎衆議院議員は8日午後、大分市内で「暴力によって世の中を変えていく動きを世界で目の当たりにする一方、日本の選挙の真っ最中にこういったことが起きた。民主主義の根本を守る営み、選挙を止めるようなことがあってはならない」と述べました。一方で、予定していた参議院選挙の応援演説は急きょ中止しました。

自民 世耕参議院幹事長「日本の再生のために重要な人物」

自民党の世耕参議院幹事長は新潟市内で行った参院選の応援演説の中で「新潟に向かう新幹線の中で第一報が入り大変驚いているし、こういうテロを絶対に許すことはできない。こういう時だからこそしっかりメッセージを伝えたいと苦しい思いでこの場に来た」と述べました。その上で「国際情勢や経済運営が難しい中安倍元総理大臣は、人柄、経験、知識、人脈、どれをとっても日本の再生のために極めて重要な人物だ。ぜひ回復を祈って欲しい」と話しました。演説会場は、演説者を守る防護壁が取り付けられたほか、要人を警護する警察官に加えて、演説会場周辺を警戒する警察官も投入されるなど厳戒態勢で行われていました。

自民 石井参議院幹事長代理「驚くしかない」

自民党の石井参議院幹事長代理は、NHKの取材に対し「一報を聞いて驚くしかなかった。とにかく無事を祈るしかない。参議院選挙に、どのように影響するのかは全くわからない」と述べました。

自民党 派閥の会長「絶対に認められない」

自民党の派閥の会長の1人は「民主主義に対する挑戦だ。言論には言論で対抗すべきで、銃などの武器を使うようなことはあってはならないし、絶対に認められない。安倍元総理大臣の無事を祈っている」と述べました。

自民 大島前衆議院議長「銃や暴力は絶対に許されない」

自民党の大島前衆議院議長は、NHKの取材に対し「突然のことで、非常に驚いている。言論を暴力で抑えることがあってはならず、いかなる主張があろうとも銃や暴力を使うことは絶対に許されない。怒りにも似た思いを持つ。安倍元総理大臣の無事と、回復を祈っている」と述べました。

荒井元参議院議員「暴力は全くの言語道断だ」

安倍内閣で内閣官房参与などを務めた荒井広幸・元参議院議員は昼過ぎ、国会内の安倍氏の事務所に入ったあと記者団に対し「きのう大阪の空港で遊説から東京へ戻る途中の安倍氏と面会し話をした。状況は分からないが、暴力は全くの言語道断だ。無事を祈るだけだ」と述べました。

立民 泉代表「強く怒りをもって非難」

立憲民主党の泉代表は横浜市で記者団に対し「許されない蛮行であり、まずは安倍元総理大臣の容体が なんとか無事であっていただきたい。政治活動中の人に対して危害を加える行為は絶対に許されず、民主主義国のわが国でこのようなことがあってはならない。本当に強く、怒りをもって今回の行為を非難したい」と述べました。

立民 西村幹事長「蛮行に最大限の抗議を」

立憲民主党の西村幹事長はNHKの取材に対し「言論の自由に対する大変な冒とく行為だ。蛮行に最大限の抗議をする。安倍元総理大臣の早期の回復をお祈りしたい」と述べました。

立民 小川政調会長「強い憤りや怒り」

立憲民主党の小川政務調査会長は高松市内で記者団に対し「本当に無念で強い憤りや怒りを感じている。安倍元総理大臣のご健康とご回復を祈るとともに事態の真相と背景の一刻も早い究明を望む。個別の政策論争や党派間のせめぎ合いが選挙の日常ではあるが、今回の事態はそれ以前の問題だ」と述べました。

立民 馬淵国対委員長「地元の奈良で ことばを失う」

衆議院奈良1区選出の立憲民主党の馬淵国会対策委員長はNHKの取材に対し「現場の大和西大寺駅は人が集まる場所でもあり、地元の奈良でこのようなことが起きてことばを失っている。暴力は断じて許される行為ではない。安倍元総理大臣の一刻も早い回復を祈ると同時に、事実を明らかにしていただきたい」と述べました。

公明 石井幹事長「あってはならない事態で驚がく」

公明党の石井幹事長は、NHKの取材に対し「あってはならない事態で、驚がくした。安倍氏が無事であることを心からお祈りする。絶対に許すことができない行為であり、背景も含めて徹底的に調べてもらいたい」と述べました。

維新 松井代表「ショックで許せない暴挙」

日本維新の会の松井代表は京都市で記者団に対し「ショックで許せない暴挙だ。民主主義を破壊する行為を許すことはできない。安倍元総理大臣とは日本をよくしていこうという思いは一致しているので、とにかく元気に回復してもらいたい」と述べました。

維新 馬場共同代表「断じて許されず」

日本維新の会の馬場共同代表はNHKの取材に対し「決してあってはならないことで、暴力で言論の自由を封じることは断じて許されない。いまはただ、安倍元総理大臣の命が助かることを願っている」と述べました。

国民 玉木代表「言論封殺の蛮行許せず」

国民民主党の玉木代表は、仙台市で記者団に対し、「選挙中に言論を封殺するような蛮行は断じて許すことができない。卑劣な行為であり、強い憤りを申し上げたい。安倍元総理大臣の速やかな回復を心からお祈りしたい」と述べました。

共産 志位委員長「言論の封殺 断じて許さず」

共産党の志位委員長は大阪市内で記者団に対し「自由な言論をテロで封殺するということは民主主義に対する挑戦であり、断じて許すわけにはいかず、強い憤りをもって抗議する。安倍さんの回復を心から願う」と述べました。
一方、今後の選挙運動について「暴力に対して民主主義が屈したという形になってはいけない。選挙という最大の民主主義の場については、きちんと最後まで訴えていきたい」と述べました。

れいわ 山本代表「何とか無事でいて欲しい」

れいわ新選組の山本代表は東京・墨田区で記者団に対し「ほんとうに命をつないで欲しい。政治的立ち位置はまったく違うが、安倍元総理大臣は自分の思い描く社会をつくろうと力を尽くした。2度も総理大臣を務めた力のある政治家であり、何とか無事でいて欲しい」と述べました。

社民 福島党首「いかなる暴力にも断固反対」

社民党の福島党首は東京・原宿で記者団に対し「大変びっくりし、非常にショックを受けている。民主主義社会で、こういう暴力は許されず、暴力で問題を解決しては絶対にいけない。いかなる暴力にも断固反対だ。詳しい状況は分からないが、本当にご無事でということを強く祈ります」と述べました。

午後3時からは予定どおり東京・上野で街頭演説を行いました。演説のあと福島党首は記者団に対して「表現の自由という大事な権利を壊す暴力は許さないということを伝えるために、演説を行った」と述べました。

N党 立花党首「断じて許すことができない」

NHK党の立花党首は記者会見で「民主主義に対する脅威だ。意見や思想が異なる場合であっても暴力に訴えてはならず、断じて許すことができない」と述べました。

各党の幹部 ツイッターでコメント

ツイッターでは各党の幹部らがコメントしています。

日本維新の会の足立康史氏は「速報に接し、ぼう然とするばかり。なんとか命をとりとめて欲しい。祈ることしかできない」としています。

共産党の小池書記局長は「暴力は絶対に許されません。無事をお祈りいたします」としています。

小池都知事「蛮行許すことはできない」

東京都の小池知事は午後2時すぎから開いた定例の記者会見の冒頭で「大変ショックを受けている。先ほどの松野官房長官の話では容体はまだ不明だということでとても心配している」と述べました。そして「どのような理由であっても、こういった蛮行は許すことはできない。民主主義への挑戦であり激しい怒りを表す。本当にご無事であることを心から祈っている」と述べました。小池知事は涙を流し、ときおりことばを詰まらせながら会見を行いました。