G20外相会合 全体議論で林外相 “ロシア軍事侵攻は暴挙”

G20=主要20か国の外相会合は、全体での議論が始まり、ウクライナ情勢をめぐって意見が交わされています。林外務大臣は、ロシアの軍事侵攻は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だと重ねて非難したうえで、法の支配の重要性などを訴えているものとみられます。

7日にインドネシアのバリ島で開幕したG20の外相会合は、8日は全体での議論が始まり、この時間は「多国間主義の強化」をテーマに、ウクライナ情勢をめぐって意見が交わされています。

林外務大臣は、G7=主要7か国で足並みをそろえて、ロシアの軍事侵攻は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だと重ねて非難し、世界のいかなる地域でも、力による一方的な現状変更は許されないと強調しているものとみられます。

そのうえで、世界規模の課題を前に、法の支配や主権と領土の一体性などといった原則のもとで、多国間の枠組みで連携して対応していく重要性を訴えているものとみられます。

G20外相会合は、午後はウクライナ情勢を背景にした世界的な食料危機やエネルギー価格高騰への対応などをテーマに議論が行われ、林大臣は途上国への食料支援など日本の取り組みを説明し、各国に協調を呼びかけたい考えです。