5月の経常収支 黒字額が1985年以降最少に 前年同月比92.8%減

日本が海外との貿易や投資などでどれだけ稼いだかを示す、ことし5月の経常収支の黒字額は1284億円と去年の同じ月より92.8%減少し、5月としては比較可能な1985年以降で最も少なくなりました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の影響などから、原油をはじめとするエネルギー価格が上昇し、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字額が1兆9512億円に上ったためです。

貿易赤字の幅は5月としては比較可能な1996年以降で最大でした。

一方、海外の証券投資などで得た利子や配当のやり取りを示す第一次所得収支は、金利の上昇でアメリカ国債の利子の受け取りが増えたことなどを背景に、2兆4472億円の黒字となりました。