大分 鶴見岳・伽藍岳 噴火警戒レベル2に 火山性地震が増加

大分県の鶴見岳・伽藍岳で火山活動が高まっていることから、福岡管区気象台は午前5時すぎ、噴火警戒レベルを火口周辺への立ち入り規制を呼びかける「2」に引き上げました。伽藍岳では火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして、火口からおおむね1キロの範囲で噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

福岡管区気象台によりますと、大分県の鶴見岳・伽藍岳では8日未明から火山性地震が増えていて、午前2時から午前5時までに57回発生しています。

地震が集中して発生しているのは伽藍岳で、気象台は伽藍岳では火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとして8日午前5時10分に鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベルを「1」から火口周辺への立ち入り規制を呼びかける「2」に引き上げました。

気象台は伽藍岳の火口からおおむね1キロの範囲で、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

鶴見岳・伽藍岳では平成28年から噴火警戒レベルが導入されていて、気象台によりますと、レベル「2」になるのは導入以来、今回が初めてだということです。

鶴見岳・伽藍岳とは

大分県別府市の市街地の背後には南北およそ5キロメートルにわたって溶岩ドームが連なっていて、鶴見岳はその南端に、伽藍岳はその北端に位置しています。

▽鶴見岳は標高1375メートル
▽伽藍岳は標高1045メートルで
気象庁は鶴見岳と伽藍岳を含む火山群を24時間体制で監視しています。

鶴見岳や伽藍岳の周辺には多数の温泉があるほか、鶴見岳にはふもとから山頂へ向かうロープウエーがあり、市街地や別府湾が一望できる名所として多くの観光客が訪れます。

鶴見岳や伽藍岳の火口から別府市の市街地までおよそ5キロで、噴火が起きた場合は被害が出ることも懸念されています。

鶴見岳・伽藍岳は平安時代の伽藍岳の噴火を最後に噴火の記録はありません。

県道通行止め 火口周辺立入禁止呼びかけ

鶴見岳・伽藍岳の噴火警戒レベルの引き上げに伴って、別府市と由布市を結ぶ県道の塚原天間線は、火山活動が活発化している伽藍岳の火口に近いおよそ1キロの区間が通行止めとなりました。

現場では通行止めを知らせる看板が設置されたほか、県の職員が交通整理にあたっています。

このほか、伽藍岳の登山口に設置されている看板では噴火警戒レベルが「2」に引き上げられたことを伝えるとともに、火口周辺には立ち入らないよう呼びかけています。

また、伽藍岳の火口からおおむね1キロの範囲で立ち入りが規制されたことを受けて、由布市湯布院町の立ち寄り湯「塚原温泉・火口乃泉」は8日、臨時休業となりました。

県が定めた避難計画に基づいて由布市が8日朝、休業要請をしたということです。