京アニ放火事件で“虚偽の記事掲載” 2審も賠償命令 東京高裁

「京都アニメーション」の放火殺人事件にNHKのディレクターが関わったかのような虚偽の記事をブログに掲載され、名誉を傷つけられたとNHKが訴えた裁判で、東京高等裁判所は「社会的評価を低下させた程度は決して小さいものではない」と指摘して、1審に続いてブログの運営者に185万円の賠償を命じました。

3年前、京都市の京都アニメーションのスタジオが放火され社員36人が死亡した事件をめぐり、インターネットのブログにNHKとそのディレクターが事件に関わったかのような虚偽の記事を掲載され名誉を傷つけられたとして、NHKはブログの運営者を訴えました。

1審はブログの運営者に185万円の賠償を命じましたが、被害の深刻さが十分には認定されていないとしてNHKが控訴していました。

7日の判決で東京高等裁判所の石井浩裁判長は「信頼性と中立性が求められるNHKの社会的評価を低下させた程度は決して小さいものではない」と指摘しました。

一方で「一般の私人が管理するブログであり、影響力が大きいとまでは言いがたい」と指摘して、1審に続いて185万円の賠償を命じました。

この事件に関するネット上の投稿をめぐっては、このブログの内容を転載したまとめサイトの編集長に対しても賠償を命じた判決が確定しています。