ロシア 北方領土に韓国投資家「招待したい」日本へ揺さぶりか

ロシアの副首相は7日、ロシアが北方領土を含む島々で進める関税を免除する区域について、韓国の投資家に説明したうえで「招待したい」と述べ、日本が制裁を科していることに反発し、揺さぶりをかけるねらいがあるとみられます。

ロシアで極東の大統領全権代表を務めるトルトネフ副首相は7日、極東サハリン州の中心都市ユジノサハリンスクを訪れ、政府主導で開発を進めているスキー場でホテル建設を計画している韓国の投資家と面会しました。

この中でトルトネフ副首相は、韓国の投資家に対して、ロシアが北方領土を含む島々で進める関税を免除する区域について説明したうえで「招待したい。私たちの投資家とともに開発することに興味を持ってもらえると思う」と述べ、投資を呼びかけました。

ロシアが北方領土を含む島々で進める関税を免除する区域をめぐっては、トルトネフ副首相が、去年12月、韓国の当時の副首相に対して「招待する」と述べるなどロシア側は韓国や中国といった外国からの投資を積極的に呼び込む姿勢を示しています。

ロシアとしては、日本が欧米と歩調を合わせて制裁を科していることに反発し、揺さぶりをかけるねらいがあるとみられます。

こうした動きに対して日本側は、日ロ双方の法的立場を害さない形で行う共同経済活動の趣旨とは相いれないなどとする立場を伝えています。