韓国 新型コロナ感染者が1週間前の約2倍に増加 警戒強める

韓国では、一日当たりの新型コロナウイルスの感染者が1週間前と比べて、およそ2倍に増加しています。市民の活動が活発になっていることや「BA.5」というタイプの変異ウイルスの影響などが指摘されていて、韓国政府は警戒を強めています。

韓国の保健当局の発表によりますと、6日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は1万8511人と、1週間前と比べておよそ2倍に増加しました。

韓国では、先月には多くの日で一日の感染者が1万人を下回るなど、感染者が減少傾向にありましたが、韓国政府は、ここにきて「増加の傾向に転じた」との認識を示しています。

背景には、規制緩和が進む中で市民の活動量が増えていることや、オミクロン株のうち、より感染が広がりやすいとされる「BA.5」というタイプの変異ウイルスが広がりをみせていることなどが指摘されています。

さらに、観光ビザの発給も再開するなど、海外との往来も活発になり、外国から感染者が流入する事例も増加傾向にあるということです。

これを受けて韓国政府は、国民に対して改めてマスクの着用や換気などの基本的な対策を徹底するよう求めたり、60歳以上には4回目のワクチン接種を呼びかけたりするなど、警戒を強めています。