英ジョンソン首相 閣僚3人 高官40人超辞任表明 政権運営厳しく

相次ぐ不祥事で求心力が低下しているイギリスのジョンソン首相を巡って、複数の閣僚のほか40人を超える政府高官が辞任を表明する異例の事態となっています。ジョンソン首相は続投の意向を示していますが、与党内では党首としての信任を問う投票を模索する動きもあり、政権運営は厳しさを増しています。

ジョンソン首相を巡っては、新型コロナウイルスの厳しい規制が続く中、首相官邸などでパーティーが繰り返された問題のほか、先週には、みずからが任命した与党・保守党の幹部が性的なスキャンダルで辞任し、その対応をめぐっても批判が強まっています。

5日、財務相と保健相が辞任したのに続き、6日にはウェールズ担当相が辞表を提出するなど、これまでに閣僚3人のほか、40人を超える政府高官が辞任を表明する異例の事態となっています。

ジョンソン首相は6日、議会での答弁で続投の意向を重ねて表明しましたが、保健相を辞任したジャビド氏が「問題は組織のトップにあり、このままでは変わらないという結論に達した。どこかの時点で『もうたくさんだ』と判断すべきで、今がそのときだ」と辞任を強く迫りました。

さらに、保守党内では、6月に続いて党首としての信任を問う投票を模索する動きも出ていて、ジョンソン首相の辞任に向けた圧力が強まっています。

党の規則では、信任投票は前回行ってから1年間あけなければなりませんが、地元メディアなどによりますと、これを変更するための手続きが週明けにも行われる見通しで、ジョンソン首相の政権運営は厳しさを増しています。

ジョンソン首相に辞任を促した閣僚は

イギリスメディアは6日、複数の閣僚が首相官邸を訪れ、ジョンソン首相に辞任するよう直接促したと伝えています。

報道によりますと、ジョンソン首相に辞任を促したのは、これまでジョンソン首相を支持してきたパテル内相、5日に辞任した財務相に代わって就任したばかりのザハウィ財務相、シャップス運輸相、それにウェールズ担当相のハート氏の4人です。

ハート氏はこのあと、みずからのツイッターでウェールズ担当相を辞任する意向を明らかにしました。

一方で、ジョンソン首相への支持を表明してきたトレビリアン国際貿易相やドリーズ文化相も官邸を訪れましたが、辞任を促したかどうかは確認できていないということです。