広島県知事 国連本部で訴え“核兵器 人類の未来の明確な脅威”

アメリカを訪れている広島県の湯崎知事は、ニューヨークの国連本部で開かれた会合でスピーチし核兵器は人類の未来にとって明確な脅威だということを思い起こす必要があると訴えました。

4日からアメリカを訪れている湯崎知事は日本時間の6日未明、ニューヨークの国連本部で持続可能な開発目標を今後、どのように前進させていくかについて議論する会合に出席しました。

この中で、湯崎知事は英語でスピーチし原爆が投下された直後の広島の写真を示しながら、77年前に街は甚大な被害を受け、多くの人が命を落としたことを説明し、核兵器の使用は持続可能な開発目標に壊滅的なダメージを及ぼすと指摘しました。

そのうえで、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で世界が核の脅威にさらされる中、幸いにも核兵器は使用されてはいないが人類の未来にとって明確な脅威だということを思い起こす必要があると訴えました。

湯崎知事は7日にワシントンに移動し、アメリカのシンクタンクの関係者と会談して核兵器をめぐる国際情勢などについて意見を交わすことにしています。

そして、一連の日程を終えて今月10日に広島に戻る予定です。