官房副長官 新規感染者上昇傾向「医療体制への負荷など注視」

新型コロナウイルスの感染状況について木原官房副長官は、全国的に新規感染者数が上昇傾向に転じ、今後もさらなる増加が懸念されるとして、医療体制への負荷などを注視していく考えを示しました。

新型コロナの感染状況について、木原官房副長官は記者会見で、1週間の新規感染者数を前の週と比較した値が1.56倍と全国的に上昇傾向に転じており、これに伴い、大都市では病床使用率の上昇傾向がみられると説明しました。

そのうえで「ワクチンの3回目接種などで獲得した免疫が徐々に減衰することや、オミクロン株が新たな系統に置き換わる可能性があることなどを踏まえ、今後、感染者数の増加も懸念される。医療提供体制への影響を含め注視していく必要がある」と述べました。

一方、全国を対象とした新たな観光需要の喚起策を開始する時期について「6月中の感染状況を見極めたうえで、感染状況の改善が確認できれば、7月前半に実施すると申し上げてきたが、足元の状況は考慮しなければならない」と述べ、直近の新規感染者数や病床使用率なども踏まえながら、今月前半に判断する考えを示しました。