
秋のボージョレ・ヌーボー 値上げの見通し ロシアによる影響
ことし秋に販売されるフランス産のワインの新酒、「ボージョレ・ヌーボー」が去年より値上がりする見通しになりました。輸入元のサントリーは、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、空輸のルートが遠回りになるなど輸送費の上昇が主な要因だとしています。
「ボージョレ・ヌーボー」は、フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区でその年に収穫されたぶどうで造るワインの新酒で、毎年11月の第3木曜日に販売が解禁されます。
これについて輸入元の一つのサントリーは、ことし販売される「ボージョレ・ヌーボー」の店頭価格が、去年の1.4倍から2.2倍に上昇する見込みだと明らかにしました。
主力商品の750ミリリットル入りの赤ワインの場合、税抜きで去年の2480円からことしは3500円と、およそ1000円値上げされる見込みです。
理由について会社では、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ロシアの領空を通る空輸のルートが制限されて遠回りとなることに加え、原油高の影響も重なり、輸送費が大幅に上昇している事が主な要因だとしています。
また、同じく輸入元のメルシャンは、「正式な発表の前なので価格についてのコメントは控えるが、輸送費高騰の影響を受けているのは事実だ」としています。
ロシアのウクライナ侵攻の影響が、輸入ワインの価格にも及ぶ形となりそうです。