米イリノイ州 独立記念日パレードで発砲 6人死亡 男の身柄確保

アメリカ独立記念日の4日、中西部イリノイ州で記念日を祝うパレードに集まった人たちに向けて男が建物の屋上から銃を発砲し、これまでに6人が死亡し、子どもを含む20人以上がケガをして病院に搬送されました。事件に関与した疑いのある男は現場から逃走していましたが、警察が身柄を確保しました。

アメリカ中西部イリノイ州シカゴから北におよそ40キロ離れたハイランドパークで4日午前、独立記念日を祝うパレードが行われていたところ、突然、何者かが近くの建物の屋上から集まっていた人たちに向けて銃を立て続けに発砲しました。

警察や病院などによりますと、これまでに6人が死亡し、8歳の子どもを含む20人以上がケガをして病院に搬送され、手当てを受けているということです。

事件に関与した疑いのある男は逃走していましたが、警察はFBI=連邦捜査局とともに周辺を封鎖するなどして男の行方を捜査し、その後、身柄を確保しました。

警察によりますと、確保したのは22歳の男だということです。

アメリカでは7月4日は独立記念日の祝日で、各地で記念のパレードや催しなどが行われていました。

事件があったハイランドパークでもこの日は午前10時から記念のパレードが行われ、家族連れなど多くの人たちが沿道に集まっていました。

事件発生当時の映像に発砲音か

パレードを見に来た人が事件発生当時に撮影した映像には、家族連れなど多くの人たちが集まる中、突然「バーン」という発砲音のような音が聞こえ、悲鳴があがる様子が映っています。

その後、警察の車両のものとみられるサイレンが鳴り響く中、集まっていた大勢の人たちが、その場から逃げ出す様子も確認できます。

現場にいた男性「信じられない光景で最悪の体験」

事件発生当時に娘と現場にいたという女性は「銃声が聞こえると、人々が叫び、走りだしました。トラウマになるような怖さでした。私はただ娘を安全な場所に連れて行くことだけを考え、一緒に走りました。私の親友の家族は、イベントの途中に撃たれました。容体は分かりませんが、ただ無事であることを祈っています」と話していました。

また、5歳の息子と一緒にいたという男性は「やめろ、やめろと思っても、ずっと銃撃は続きました。息子を抱き上げて現場から走って逃げたあと、残りの家族を探すため携帯電話を取りにステージの近くに戻ると、床に倒れて血を流した男性や、警察官の腕に抱えられた少年を見ました。信じられない光景で最悪の体験です」と発生直後の様子を振り返りました。

バイデン大統領“独立記念日に再び悲しみ”

アメリカのバイデン大統領は4日「独立記念日というこの日にアメリカ社会に再び悲しみをもたらした愚かな銃犯罪にショックを受けている」とする声明を発表しました。

声明では、6月、およそ30年ぶりに本格的な銃の規制強化の法律を成立させたことを挙げ、意義を強調する一方「やらなければならないことは依然として多く、相次ぐ銃による犯罪と闘い続ける」と述べて、引き続き銃の規制強化に取り組んでいく姿勢を強調しました。