仏 マクロン大統領 議会少数派の内閣発足 困難な政権運営に

フランスのマクロン大統領は、先月の議会選挙でみずから率いる与党連合が過半数を獲得できず、野党側も連立を拒否したため、議会で少数派の内閣を発足させました。フランスで議会少数派の内閣が発足するのは34年ぶりで、マクロン大統領は内外に多くの課題を抱える中、極めて困難な政権運営を強いられることになります。

フランスで6月行われた議会下院にあたる国民議会の選挙では、
▼マクロン大統領の与党連合が改選前から100議席減らして過半数を下回ったのに対し、
▼急進左派の政党を中心とした左派連合や、大統領選挙でマクロン大統領と争ったルペン氏の極右政党が、大きく躍進しました。

選挙の結果を受け、フランス大統領府は4日、ボルヌ首相が率いる新しい内閣の閣僚名簿を発表し、コロナ外相やルメール経済相を留任させる一方、選挙で落選した閣僚を交代させました。

また、マクロン大統領は閣議で「野党側はいかなる連立も望まなかった」と述べ、左派連合などが一切の連立交渉や閣外協力を拒否したことを明らかにしました。

フランスで大統領が議会少数派の内閣を発足させるのは、1988年に当時の社会党のミッテラン大統領がロカール首相が率いる内閣を発足させて以来、34年ぶりです。

2期目を迎えたマクロン大統領は、ウクライナ情勢を受けヨーロッパの結束や国内の物価高騰への対応など内外に多くの課題を抱える中、極めて困難な政権運営を強いられることになります。