ロシア軍 ウクライナ南部にミサイル攻撃 子ども含む21人死亡

ウクライナ南部のオデーサ州ではロシア軍によるミサイル攻撃で子どもを含む21人が死亡しました。
欧米からの圧力が強まる中、ロシアのプーチン大統領はインドのモディ首相と会談するなど友好国との連携強化に向けて活発に動いています。

ウクライナ東部ルハンシク州ではロシア軍による激しい攻撃が続いていて、ロシア国防省は7月1日、ウクライナ側が拠点とするリシチャンシクの市街地に部隊が到達したと発表しました。

さらに南部オデーサ州では1日未明、9階建ての集合住宅と保養施設がロシア軍によってミサイルで攻撃されました。

現地で撮影された映像からは建物が原形が分からないほどに崩れ落ちがれきの山となっている様子が確認できます。

ウクライナの非常事態庁によりますと、子どもを含む21人が死亡し、39人がけがをしたということです。

ロシアに対し欧米各国は、G7やNATOの首脳会議を立て続けに開いて対応を議論し圧力を強めていますが、こうした中で1日、ロシアのプーチン大統領は、伝統的に友好関係にあるインドのモディ首相と電話で会談しました。

ロシア大統領府によりますと、世界的な食料危機やエネルギー価格の高騰は、ロシアに対する欧米の制裁が原因だと批判し、インドに穀物やエネルギーを確実に供給していくと強調したということです。

プーチン大統領は同じ日、同盟関係にあるベラルーシで開かれた会合にもオンラインで出席し、友好国との連携強化に向けて活発に動いていて、欧米側へのけん制を続けています。