令和3年度 国の税収過去最高 企業の業績回復も財政運営厳しく

昨年度、令和3年度の国の税収がおよそ67兆円と、過去最高となったことが分かりました。新型コロナの影響で落ち込んでいた企業の業績が回復し、法人税の税収が増えたことが主な要因とみられます。

国が近く発表する昨年度の決算概要で、税収はおよそ67兆円となり、去年11月に補正予算を編成した時点での見積もりを、3兆円余り上回ったことが分かりました。

税収が、これまでで最も多かった前の年度と比べても6兆円余り多く、2年連続で過去最高を更新しました。

これは、新型コロナの影響で落ち込んでいた消費が持ち直したことや、円安の影響もあって、企業の業績が回復傾向にあり、法人税収が伸びたことが主な要因です。

ただ、税収が見積もりを上回ったとは言え、昨年度は新型コロナ対策として合わせて36兆円規模の補正予算を組んだ結果、一般会計の総額は140兆円を超えていて、依然として、60兆円程度を新規の国債発行で賄う厳しい財政運営が続いています。