高松市内では、街の人から生活に支障が出ないか心配する声が聞かれました。
17歳の男性は「汗をかいて帰ってきてシャワーを浴びようとして、水が出ないような事態に今後なるとすれば困るので心配です。雨はあまり好きではないが、今になって雨の大切さがわかった」と話していました。
68歳の女性は「スーパーに行ったら、お水が全然売っておらず、3軒くらい回った。こんな事態になったら、みんな困るんだなと思った。トイレのシンクにペットボトルの水を入れ込むなど、ささいなことからでも節水に心がけたい」と話していました。
58歳の女性は「来週の天気予報によると、梅雨の戻りがあるみたいなので、それに期待したい。それまでは洗濯のすすぎを1回にするなど、こまめに節水したい」と話していました。

高知 早明浦ダム 貯水率34.3% 9年ぶりに第三次取水制限
四国の水がめとして知られる高知県の早明浦ダムの貯水率が30%を下回る見通しとなったことから、国と四国4県などでつくる協議会は、7月2日から第三次取水制限を始めると発表しました。
第三次取水制限は平成25年以来9年ぶりで、香川県向けの供給量は50%削減されることになります。
吉野川上流にある高知県の早明浦ダムは香川県や徳島県の主な水源となっています。
ダムの周辺では雨の量が平年を大きく下回る状況が続き、ダムの貯水率は30日午前0時時点で34.3%と、平年と比べて50ポイント以上低くなっています。
今後もまとまった雨は降らず、貯水率が30%を下回る見通しとなったことから、国と四国4県などでつくる協議会は7月2日午前9時から第三次取水制限を始めると発表しました。
第三次取水制限は平成25年以来9年ぶりです。
すでに香川県向けの供給量を35%削減する第二次取水制限が行われていますが、第三次取水制限では削減率は50%に引き上げられます。
これを受けて香川県は7月1日、渇水対策本部を設置し、具体的な節水対策などを決めることにしています。
そのうえで、三豊市にある調整池の「宝山湖」から取水を始めるほか、去年、高松市に完成し試験的に水をためている椛川ダムの水も活用することで、生活への影響が最小限になるよう対策を行う方針です。