5月の鉱工業生産指数 2か月連続低下 自動車生産大きく減少で

企業の生産活動を示す5月の鉱工業生産指数は、前の月を7.2%下回って、2か月連続の低下となりました。新型コロナの感染拡大による中国 上海の外出制限の影響で生産や物流が停滞し、自動車の生産が大きく減少したことが主な要因です。

経済産業省によりますと、5月の鉱工業生産指数の速報値は、2015年を100とした指数で88.3となり、前の月を7.2%下回って2か月連続の低下となりました。

業種別では、15のうち13の業種で低下し、このうちトラックや自動車などが8%低下したほか、リチウムイオン蓄電池やエアコンなども11.3%低下しました。

これは新型コロナウイルスの感染拡大に伴う中国 上海の外出制限の影響で、自動車部品の生産や物流が停滞したことが主な要因です。

これを受けて経済産業省は、企業の生産活動の基調判断をこれまでの「足踏みをしている」から「弱含み」に下方修正しました。

経済産業省は「5月は中国の厳しい外出制限の影響が大きく出た結果となった。一方、6月以降は外出制限が解除されており、部材不足は段階的に緩和されるとみている」としています。