北欧2か国NATO加盟手続き開始 プーチン大統領は強くけん制

NATO=北大西洋条約機構が北欧のフィンランドとスウェーデンの加盟に向けた手続きを正式に始めると決めたことについて、ロシアのプーチン大統領はこの地域に軍の部隊やインフラが配備される場合は同じ脅威を与えなければならないとして強くけん制しました。

プーチン大統領は30日、訪問先の中央アジアのトルクメニスタンで記者団に対し、NATOがフィンランドとスウェーデンの加盟に向けた手続きを正式に始めると決めたことについて「ウクライナと抱えているような問題はない。望むならご自由に」と述べました。

その一方で「軍の部隊やインフラが配備される場合はわれわれは鏡のように対応し、同じ脅威を与えなければならないことを明確に理解すべきだ」と述べ、強くけん制しました。

さらに「両国との関係はこれまで良好だったが、今後は何らかの緊張状態が生じるだろう」と述べ、関係悪化は避けられないという認識を示しました。

一方、ウクライナ中部のクレメンチュクにあるショッピングセンターがロシア軍による攻撃を受けたことについてプーチン大統領は「ロシア軍が民間施設を攻撃することはない」と否定しました。

そのうえで軍事作戦の期限を設定する必要はないという考えを示し、あくまで計画に沿って軍事侵攻を続ける姿勢を強調しました。