ASEAN特使ミャンマー訪問 民主派勢力との面会実現できるか注目

クーデター後の混乱が続くミャンマーで、軍と民主派などの対話を仲介するASEAN=東南アジア諸国連合の特使が29日からミャンマーを訪問します。
2回目となる今回の訪問で、軍と対立する民主派勢力との面会を実現できるか注目されます。

ミャンマーで、軍と民主派などあらゆる勢力との対話を仲介するASEANの特使を務めるカンボジアのプラク・ソコン副首相兼外相は、29日から来月3日までの日程でミャンマーを訪問します。

プラク・ソコン特使は、ことし3月に初めてミャンマーを訪問したものの、この時は軍に抵抗する民主派勢力とは面会できませんでした。

今回の訪問で、プラク・ソコン特使が民主派勢力との面会を実現させ、難航する軍と民主派勢力の対話に向けた糸口を見いだせるか注目されます。

訪問を前にプラク・ソコン特使は、実権を握る軍がアウン・サン・スー・チー氏を刑務所に収監したことをめぐり、軍側に深い懸念を伝えたうえで、国民和解の実現のため、スー・チー氏を元の軟禁場所に戻すよう求めたことを明らかにしています。