国内メーカー 5月の自動車生産台数 8社のうち6社で前年下回る

国内の主な自動車メーカーの5月の生産台数は、8社のうち6社が前の年の同じ月を下回りました。半導体不足や中国 上海の外出制限などで部品の調達が滞ったことが要因で、自動車の生産への影響が続いています。

国内の主な自動車メーカー8社が29日、5月の国内外の生産台数を発表しました。

このうち、前の年の同じ月から減少したのは6社で、
減少率は、
▽ダイハツ工業が31%、
▽マツダが23%、
▽ホンダが14%、
▽三菱自動車工業が6%、
▽トヨタ自動車が5%、
それに
▽SUBARUが2%となっています。

これは世界的な半導体不足に加え、新型コロナの感染拡大に伴う中国 上海での外出制限で、取引先からの部品の調達が滞り、各社が減産や工場の稼働停止を余儀なくされたためです。

一方、スズキは前の年に主力市場のインドでの生産が大きく落ち込んだ反動から、前の年の同じ月の2倍余りに生産台数が増えたほか、日産自動車は1%増えました。

上海での外出制限は6月1日に解除されましたが、その後も取引先での感染拡大などの影響で、トヨタ自動車やダイハツ工業、それにSUBARUなどが6月、工場の稼働を一部、停止しています。

さらに7月も減産の見通しを明らかにしているメーカーがあり、自動車業界では生産の正常化が見通せない状況が続いています。