岸田首相 韓国ユン大統領と短時間ことば交わす スペインで

岸田総理大臣は、NATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席するため訪れているスペインで、韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領と短時間、ことばを交わし、厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力してほしいと伝えました。

これは、磯崎官房副長官が記者会見で明らかにしました。

それによりますと、NATOの首脳会議に出席するためスペインを訪れている岸田総理大臣は、国王主催の晩さん会に出席した際に、ユン・ソンニョル大統領とごく短時間、ことばを交わしたということです。

この中で岸田総理大臣は、「非常に厳しい日韓関係を健全な関係に戻すために尽力してほしい」と伝えました。

これについて磯崎官房副長官は、「政府としては、日韓関係を健全な関係に戻すべく、日本の一貫した立場に基づき、今後、ユン大統領はじめ韓国側と密接に意思疎通をしていきたい」と述べました。

韓国大統領府も発表

韓国大統領府の発表によりますと、NATOの首脳会議に出席するためスペインを訪れているユン・ソンニョル大統領は28日、国王主催の晩さん会に出席した際、岸田総理大臣と3、4分程度、ことばを交わしたということです。

韓国大統領府は、ユン大統領に近づいてあいさつした岸田総理大臣が、大統領への就任と、6月1日の韓国統一地方選挙での与党の勝利を祝福したとしています。

これに対し、ユン大統領は「参議院選挙でよい結果が出るよう願う」としたうえで「われわれは参議院選挙のあと、両国間の懸案を速やかに解決し、未来志向で進む考えを持っている」と述べたということです。

すると岸田総理大臣は「ユン大統領が日韓関係のために努力してくれることは分かっている。より健全な関係に発展できるよう努力しよう」と述べたとしています。

日韓両国の首脳が対面したのは、5月10日にユン政権が発足して以降、これが初めてです。

韓国大統領府の関係者は今回、日韓首脳会談の開催は難しいとしていますが、ユン政権は、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速する中、日米韓3か国の連携を重視していて、冷え込んだ日韓関係の改善に意欲を示しています。