国連 シリアで10年間で30万人超の民間人死亡と報告 停戦訴え

内戦が続く中東のシリアについて、国連のバチェレ人権高等弁務官は去年3月までの10年間で30万人を超える民間人が戦闘で死亡したとする報告書をまとめ、一刻も早い停戦が必要だと訴えています。

国連のバチェレ人権高等弁務官が28日、国連人権理事会に提出した報告書によりますと、アサド政権と反政府勢力との間で内戦が続く中東のシリアで2011年3月から去年3月までの10年間で死亡した民間人の数は30万6887人に上ったということです。

このうち、氏名や死亡した日時が政府の文書などで特定できたのは14万3350人で、文書などによって死亡が確認された子どもの数は2万7126人に上ったということです。

また、戦闘員などの非民間人の死者数は13万8975人に上ったとしています。

バチェレ人権高等弁務官は「この推計は直接の戦闘行為で殺害された人数であり、このほか内戦による食料や水の不足、医療機関での治療を受けられずに亡くなった人たちは含まれていない」として、実際にはさらに多くの民間人が犠牲になっていると強調し、一刻も早い停戦が必要だと訴えました。