一週間の熱中症搬送 全国で4551人 前週の3.4倍 一層の警戒を

各地で猛暑日が相次いだ26日までの1週間に、熱中症で病院に運ばれた人は、総務省消防庁のまとめで全国で4551人と、その前の週の3倍余りに達したことがわかりました。来月3日にかけて厳しい暑さが続く見通しで、熱中症への一層の警戒が必要です。

総務省消防庁によりますと、今月20日から26日までの1週間に熱中症で病院に運ばれた人は全国で4551人と、前の週の3.4倍と急増しました。

このうち、死亡した人は4人です。

症状別の程度をみますと
▽入院が必要な「重症」や「中等症」が合わせて1507人、
▽「軽症」が2982人でした。

搬送された人を年齢別に見ると
▽65歳以上の高齢者が2458人と半数以上を占めています。

▽18歳以上65歳未満が1493人
▽7歳以上18歳未満が568人
▽0歳から7歳未満が32人となっています。

熱中症の発生場所では、
▽「住居」が1698人と最も多く
次いで
▽歩道などを含む「道路」が823人
▽競技場や駐車場などが634人
▽道路の工事現場などの「仕事場」が419人などとなっています。

東京都監察医務院がおととしの夏に、東京23区で熱中症で亡くなった人を対象に調べたところ、屋内で亡くなった人のうち半数以上がエアコンを使用していなかったということです。

1人で暮らす高齢者には、離れて住む家族の方や周囲の人が声をかけるなど、注意を促すよう心がけてください。

日本救急医学会が熱中症に注意呼びかけ

各地で35度以上の猛暑日となるなど猛烈な暑さが続く中、日本救急医学会は熱中症の患者が災害レベルで発生するおそれがあるとして、ためらわずに冷房を使用するなど予防を徹底するよう呼びかけました。

これは救急の専門医などで作る日本救急医学会が28日、オンラインで会見を開いて呼びかけました。

それによりますとことしは例年以上に梅雨明けの時期が早く、暑さに体が慣れていない人が多いことなどから、熱中症の患者が災害レベルで発生するおそれがあるということです。

特に、高齢者では
▽体を動かす機会が少なく、暑さに慣れていないことや
▽高血圧や糖尿病の薬などを服用している場合、脱水を招きやすいこと
それに
▽経済的な問題などでエアコンを使わない人がいることなどから、熱中症のリスクが高いということで、去年までの5年間に熱中症で救急搬送された人のおよそ半数が65歳以上だったということです。

このため学会では
▽不要不急の外出を控えることや
▽エアコンをためらわずに使用することなど予防策を徹底するよう呼びかけました。

会見した日本医科大学付属病院の横堀將司高度救命救急センター長は「節電の要請が出ているが、エアコンの節電は後回しにして、こまめに室温の調節をしてほしい。また、高齢者で1人暮らしの人や寝たきりの人が身近にいれば気にかけてほしい」と話しています。