これは28日、大阪市保健所の担当者が記者会見を開いて明らかにしました。
それによりますと、これまでに新型コロナに感染し、医療機関に入院したあと、退院などの報告がなかった人が、今月時点で170の医療機関で2000人近くいたということです。
こうした入院者について、市保健所が先月中旬から状況を確認した結果、ことし1月29日から3月24日にかけて92人が亡くなっていたことがわかったということです。
内訳は1月が1人、2月が56人、3月が35人で、この92人を含めて大阪市の死者は2185人となりました。
死者の人数を正確に把握できていなかったことについて、大阪市保健所は、新型コロナの第6波の感染拡大による業務のひっ迫で、保健所による入院者の状況の確認が後回しになったことや、医療機関から保健所への報告が漏れていたことが原因だとしています。
大阪市保健所の高田康治感染症対策調整担当部長は「調査が遅れてしまい申し訳なく思っている。今後は医療機関に積極的に働きかけるなどして、スピーディーな把握に努めたい」と話しています。
大阪府 新型コロナ 新たに2302人感染確認 過去の死者の発表も
大阪府は28日、新たに2302人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。
前の週の同じ曜日と比べて、およそ790人増えました。
また、府は27日発表した1人について取り下げました。
これで、大阪府内の感染者の累計は100万9769人となりました。
重症者は27日と同じ6人となっています。
一方、死者については、ことし1月29日から3月24日にかけて亡くなっていたものの、大阪市保健所が把握できていなかった92人が、28日に一括で計上され、府内で感染して亡くなった人は合わせて5206人になりました。