北朝鮮「拉致問題はすでにすべて解決された」日米両国をけん制

北朝鮮による拉致問題を話し合う国際シンポジウムを日本やアメリカなどが共同で開いたことについて、北朝鮮外務省は「拉致問題はすでにすべて解決された」と改めて主張する談話を発表し、国際社会との連携した対応を重視する日米両国をけん制しました。

日本政府は、今月16日、アメリカやオーストラリア、EU=ヨーロッパ連合とともに、北朝鮮による拉致問題に関する国際シンポジウムをオンラインで開き、拉致問題を担当する松野官房長官は、すべての被害者の1日も早い帰国を実現するため、国際社会に協力を呼びかけました。

これについて北朝鮮外務省は、傘下の日本研究所の研究員の名前で、27日付けの談話を発表し、「日本がアメリカと共謀して、わが国のイメージをおとしめ、国際的に孤立させようという政治的に不純なねらいがある」と反発しました。

そのうえで「拉致問題は、われわれの誠意と努力によってすでにすべて解決され、これ以上存在しないというのがわれわれの不変の立場だ」と改めて主張しました。

談話ではまた「拉致問題のすべての責任は国際社会を欺いている日本とアメリカにある」とも主張していて、北朝鮮への対応をめぐり国際社会との連携を重視する日米両国をけん制しています。