1食あたり最速45秒 パスタ調理ロボット公開 人手不足解消にも

飲食業界で人手不足が課題となる中、大手飲食チェーンの新しい店舗にパスタを1食あたり最速45秒で調理することができるロボットが導入されることになり、27日、報道陣に公開されました。

このロボットは大手飲食チェーンの「プロントコーポレーション」とベンチャー企業「TechMagic」がおよそ4年かけて開発したものです。

深みのあるフライパンを移動させながら調理から洗浄まで自動で行います。

ゆでた麺をフライパンの中で高速回転させ、ソースや具材をむらなく加熱することで麺にしっかりなじませることができるといいます。

1食目は75秒、連続で調理すれば、2食目以降は45秒でできあがるということです。

会社によりますと、調理から洗浄まで一連の流れを自動化したロボットは世界で初めてだとしています。

ちゅう房内の密回避につながるほか、従来の店舗と比べると1人から2人の人員を削減でき、飲食業界の課題である人手不足の解消にもつながるとしています。

このロボットは今月30日にオープンする大手飲食チェーンのパスタ専門店で導入されます。

開発したベンチャー企業の白木裕士社長は「人件費や食材原価の高騰も続いているので、自動化の技術を入れることで飲食業界の課題解決につなげていきたい」と話していました。

ロボットの導入は外食以外の分野でも

人手不足などを背景にロボットの導入は、外食以外の分野でも広がりを見せています。

このうちドラッグストア大手が運営する千葉市にある薬局では、去年10月から薬の調剤ロボットを導入しています。

調剤ロボットは薬剤師が処方箋のデータを入力すると、およそ1000種類の薬が入った棚の中から最短12秒で必要な薬を探し出すことができます。

また、運ばれた薬の在庫の中から薬剤師が処方箋の指示に従い必要な分だけ薬を取り出したか、チェックすることもできるということです。

薬局では、ロボットの導入によって薬を受け渡すまでの時間を短縮することで、薬剤師が薬の飲み方や副作用の説明など患者への対応に十分な時間を充てられるようになると期待しています。

ウエルシア薬局の石川裕斗さんは「薬剤師と患者とのコミュニケーションの充実が求められる中、ロボットはそれを支える存在になることを期待しています」と話していました。

このほか、家具日用品大手の「ニトリホールディングス」では、ネット通販向けの物流拠点で注文を受けた商品を自動で選び運ぶことができるロボットが導入されるなど、省力化につなげるため幅広い業種でロボット関連の投資が拡大しています。