G7サミット2日目 岸田首相 ロシア圧力強化 食料支援など表明へ

ドイツで開幕したG7サミット=主要7か国首脳会議に出席している岸田総理大臣は2日目の議論に臨みます。
ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアへの圧力強化や、食料危機の影響を受ける中東・アフリカ諸国への支援などを表明したい考えです。

ドイツ南部のエルマウで開かれているG7サミットに出席している岸田総理大臣は、初日の会合で、ロシアによるウクライナへの侵攻を背景とした物価高騰から各国の国民生活を守るため、G7でさらに結束を強化すべきだと指摘したほか、ロシア産の金の輸入禁止などロシアに対する追加の制裁措置を表明しました。

岸田総理大臣は、2日目の27日はウクライナ情勢をテーマにした会合に臨む予定で、ウクライナのゼレンスキー大統領や国連のグテーレス事務総長もオンラインで参加する予定です。

会合で岸田総理大臣は、ロシアの侵攻は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙だとして、国際社会が断固とした連帯を示すことで今後の力による一方的な現状変更の試みを抑止することができるとして、安易に制裁を解除すべきではないと指摘する方針です。

さらに食料安全保障に関する討議では、ロシアが食料価格の高騰は欧米などの制裁によるものだと主張していることに反論するとともに、穀物輸出が滞っているウクライナの貯蔵施設の整備や食料危機の影響を受ける中東・アフリカ諸国への食料支援などを表明したい考えです。