石川 能登地方 震度6弱の地震から1週間 強い揺れへの対策を

石川県の能登地方で震度6弱の激しい揺れを観測してから26日で1週間です。気象庁は能登地方では地震活動が当面続く可能性があるとして、家具の固定や転倒防止など強い揺れへの対策を進めるよう呼びかけています。

今月19日に発生したマグニチュード5.4の地震では珠洲市で震度6弱の激しい揺れを観測したほか、能登町で震度5弱を観測しました。

能登地方では翌日の20日にも珠洲市で震度5強を観測するなど地震が続き、震度6弱の地震のあと、震度1以上の揺れを観測した地震は26日午前8時までの時点で28回となっています。

気象庁は能登地方での地震活動は1週間前と比べると低下しているものの、おととし12月からの活発な状況は続いているとしています。

“数か月続く”指摘も

すでに長期化している地震活動は地殻変動との関連が指摘されています。

珠洲市の観測点では地面の僅かな隆起が観測されており、地下に流れ込んだ「何らかの流体」が影響しているのではないかなど、専門家の間で観測や検討が続いています。
政府の地震調査委員会は地震や地殻変動の状況から、「数か月程度は地震活動が続く可能性がある」と指摘しています。

気象庁も当面、地震活動が続くおそれがあるとして、家具の固定や転倒の防止など強い揺れへの対策を進めるよう呼びかけています。