岸田首相 G7サミットへ出発「G7の結束示す機会に」

岸田総理大臣はG7サミット=主要7か国首脳会議などに出席するため、26日未明ドイツに向けて出発しました。

これに先立って、岸田総理大臣はロシアによるウクライナへの軍事侵攻や物価高騰などの課題でG7の結束を示す機会にしたいという考えを示しました。

岸田総理大臣は日本時間の26日からドイツで開かれるG7サミット、そしてスペインで開かれるNATO=北大西洋条約機構の首脳会議に出席するため、午前0時すぎ羽田空港を政府専用機で出発しました。

これに先立って岸田総理大臣は昨夜、総理大臣公邸で記者団に対し「世界が歴史の岐路に立つ中、ロシアによるウクライナ侵略への対応に加え、物価対策を含む世界経済、インド太平洋などの地域情勢、気候変動といった課題について率直に議論を行いG7の結束を示す機会にしたい」と述べました。

また「日本の総理大臣として初めてNATOの首脳会議に出席する。この機会を捉えてNATOとの連携を新たなステージに引き上げたい」と述べました。

さらに、国政選挙が行われている中での外国出張について「いままさに世界の国際秩序が揺るがされている状況の中で重大な会議が開かれている時に、もちろん選挙は大事だが日本の国益のために会議に参加する意味は大変大きい」と述べました。

一方、岸田総理大臣は同じくNATOの会議に出席する韓国のユン・ソンニョル大統領との首脳会談を行うかどうか問われたのに対し「現在、会談は予定されていない。これまでの日本の一貫した立場に基づいて、この会談についてどうするか考えていきたい」と述べました。