ロシア劇場所属のバレエダンサー 留学中断の子どもたちに指導

ロシアの劇場に所属するバレエダンサーたちが、軍事侵攻の影響で留学を中断するなどした日本の子どもたちのために都内でレッスンを開き、本場の演技や技術を指導しました

このレッスンは、ロシアのシベリアにあるノボシビルスク劇場に所属し、軍事侵攻を受けて帰国したバレエダンサーの福田昂平さんが東京 目黒区で開きました。

参加したのはロシアへのバレエ留学の希望がかなえられなくなったり、留学を中断して帰国したりしている10歳から15歳までの22人で、福田さんと同じ劇場に所属するロシア人のダンサーも指導に当たりました。

子どもたちは、ピアノの演奏に合わせて、足を高く上げたり、回転したりする基礎練習をしたあと、グループや個人に分かれて、本場の演技や技術を学んでいました。

岐阜県から参加した中田こころさん(12)は、「難しかったけれど勉強になりました。ロシアに行けなくなって悔しいですが、いつか行ける日がくればいいなと思います」と話していました。

ロシア留学から帰国した前島アンナさん(12)は、「今もロシアに戻ってレッスンを受けたいと思っているので、そのために練習を続けます」と話していました。
主催した福田昂平さんは、「ロシアのバレエは、革命や戦争で亡命した人たちが世界に広めてきた歴史があります。諦めなければきっといいことがあるので、子どもたちには夢を諦めず、頑張り続けてほしいです」と話していました。