中国 習近平国家主席 途上国支援の基金を新たに10億ドル増資

中国の習近平国家主席は、BRICS・新興5か国に、ほかの新興国を加えた拡大会合で演説し、途上国支援のための基金を新たに10億ドル増資することを明らかにしました。
ウクライナ情勢を受けて欧米などが首脳会議を開くのを前に、連携をアピールするねらいがあるとみられます。

中国やロシア、インドなど新興5か国でつくるBRICSの拡大会合は、中国が主催して24日、オンラインで開かれ、中国メディアによりますとインドネシアやイラン、エジプトなど新興国や途上国13か国の首脳なども出席しました。

中国外務省によりますと、習近平国家主席は演説でウクライナ情勢をめぐってロシアへの制裁を強める欧米などを念頭に、「一部の国が極端な制裁を行い、人為的に分裂と対立を作り出している」と批判しました。

そのうえで習主席は、「南北格差が拡大し続ける中、新興国や途上国の団結の意思は一層強くなっている」と強調し、途上国どうしの協力を促すため中国が主導する30億ドル規模の基金に新たに10億ドルを増資すると明らかにしました。

また習主席は、世界有数の穀物地帯ウクライナからの輸出が滞って世界的な食料危機への懸念が高まっていることを念頭に、各国と協力して穀物などの生産能力を高めることなども訴えました。

中国としては、G7など一連の首脳会議で中国への対応も話し合われるのを前に、途上国との連携をアピールするねらいがあるとみられます。