サル痘 単一のウイルスから各地に拡大か 研究グループが解析

欧米などを中心に報告が相次いでいるサル痘について、ポルトガルの研究グループが、患者15人のウイルスの遺伝子を詳しく解析したところ、西アフリカでみられる単一のウイルスから各地に感染が広がったとみられると発表しました。

これは、サル痘の患者が相次いで報告されているポルトガルの研究グループが国際的な医学雑誌「ネイチャー・メディシン」で発表しました。

グループでは、先月27日までにポルトガルなどで確認されたサル痘の患者15人のウイルスの遺伝子配列のデータを詳しく解析しました。

その結果、いずれも2018年ごろに西アフリカのナイジェリアで報告されたウイルスと同じ系統だったということで、解析した15人の患者のウイルスはいずれも遺伝子配列が非常に近いことから、単一のウイルスから広がった可能性が高いということです。

また、サル痘のウイルスは、変異が起こりにくいとされていますが、解析したウイルスは遺伝子の配列におよそ50か所の変異がみられたということで、グループではさらに詳しく調べる必要があるものの今後、ウイルスがヒトに適応していく可能性が示唆されたとしています。

専門家「ヒトからヒトへの感染続くと変異が蓄積する可能性」

今回の研究について、サル痘に詳しい岡山理科大学の森川茂教授は、「初期の15人を解析した研究なので、今後、さらに多くの患者の解析が必要になると考えられる。ヒトからヒトへの感染が続くと変異が蓄積する可能性があり注意が必要だ」と話していました。