ロシア排他的経済水域のサケ・マス漁 試験操業の交渉見送り

水産庁は日本漁船がロシアの排他的経済水域で行うサケ・マス漁の試験操業について、ことしはロシア側との交渉を見送ると発表しました。ロシアによるウクライナ侵攻の影響と見られ、ことしの漁は行われないことになりました。

ロシアの水域では国の事業として、民間の日本漁船1隻がサケ・マス漁の試験操業を行っていて、毎年春に日ロ両政府で漁獲量などを決める交渉を行っています。

これについて水産庁は24日、ことしの交渉を見送ると発表しました。

交渉の見送りによって、ことしの試験操業は行われないことになりました。

水産庁は「今の情勢や、緊急性、必要性を考慮して総合的に判断した」としています。

一方、日本の排他的経済水域内では、ロシアの川で生まれたサケ・マスの漁をめぐって、ことし4月に日本とロシアの交渉が行われ、前の年と同水準の漁獲枠を確保することで妥結しています。