新たな変異ウイルス「BA.4」 兵庫 姫路で確認 国内2例目

兵庫県姫路市は、新型コロナウイルスのオミクロン株の系統の1つで「BA.4」と呼ばれる、新たな変異ウイルスが確認されたと発表しました。「BA.4」が検疫を除いて国内で確認されるのは、岡山県に続いて、2例目だということです。

姫路市によりますと、今月13日、けん怠感や頭痛などがあった市内の50代の女性が民間の検査所で検査を受けたところ、新型コロナの感染が確認されました。

症状は軽く、自宅で療養していて、海外への渡航歴はないということです。

姫路市の環境衛生研究所がゲノム解析を行ったところ、オミクロン株の系統の1つで「BA.4」と呼ばれる新たな変異ウイルスと、23日、確認されたということです。

「BA.4」は、ことし1月に南アフリカで最初に検出され、姫路市によりますと、空港での検疫を除くと、国内で初めて岡山県で確認されたのに続き、今回が2例目だということです。

6月3日付けの国立感染症研究所の資料によりますと「BA.4」は従来のオミクロン株に比べて重症度などに大きな差が見られるという科学的な証拠は現時点ではないものの、監視を継続していく必要があるとしています。

姫路市は「今後も市内の変異株の動向を把握し、情報を公開していく。変異ウイルスでも基本的な対策は変わらないので、引き続き感染予防を徹底してほしい」と話しています。