ウクライナのフォトジャーナリスト “ロシア軍が殺害”報告書

ウクライナで取材中に行方不明になり、その後遺体で見つかった現地のフォトジャーナリストが、ロシア軍に殺害されていたとする調査報告書を、国際的な団体が公表しました。

ウクライナ人のフォトジャーナリスト、マクシム・レビン氏(40)は、ことし3月、取材中に行方不明となり、4月1日に首都キーウ近郊の森の中で遺体で見つかっていました。

フランスに本部を置く「国境なき記者団」は、5月から6月にかけて現地で調査を行い、6月22日、報告書を公表しました。

それによりますと、遺体の状況などから、レビン氏が至近距離から頭部を撃たれていたほか、一緒に遺体で見つかった友人のウクライナ軍兵士は、生きたまま焼かれた可能性があることが分かったということです。

「国境なき記者団」のクリストフ・ドロワール事務局長は「集められた証拠は、レビン氏と友人の兵士がロシア軍に処刑されたことを示していて、拷問された可能性もある。2人を処刑した者の特定に全力で取り組む」とコメントしています。