確定申告 「e-Tax」利用者数が会場手続き人数を初めて上回る

ことしの確定申告で、インターネットを使う「e-Tax」のシステムを自宅などで利用した人が440万人を超え、申告会場を訪れて手続きした人の数を初めて上回りました。

国税庁によりますと、ことし4月までに去年分の所得について確定申告をした個人事業主やサラリーマンのうち、税理士に依頼せずに自宅などでe-Taxを利用した人は442万人でした。

これは、去年の人数よりも38%多く、これまでで最も多くなりました。

一方、税務署などの申告会場を訪れて手続きした人は10%減って311万人となり、自宅などでe-Taxを利用した人が会場で手続きした人を初めて上回りました。

国税庁は、スマートフォンなどのカメラで源泉徴収票を撮影すれば、金額が自動で入力される新しい仕組みを導入したことや、新型コロナウイルスの感染予防のため、会場に行くことを避けた人が増えたことが、理由だとみています。