ゼレンスキー大統領「加盟候補国に」EU会議前に働きかけ

ロシア軍はウクライナ東部のほか南部でも攻撃を強めていて、各地で激しい戦闘が続いているもようです。こうした中、23日からはEU=ヨーロッパ連合の首脳会議でウクライナを「加盟候補国」として認めるかが協議される見通しで、ゼレンスキー大統領はEU各国の首脳に電話で協力を働きかけていることを明らかにしました。

ロシア軍は、ウクライナ東部ルハンシク州の完全掌握を目指して、ウクライナ側の拠点であるセベロドネツクなどへの攻撃を続けています。

また、南部への攻撃も強めていて、21日にはミコライウ州の造船所をミサイルで攻撃し、ウクライナ軍の武器などを破壊したとしているほか、オデーサ州の沖合にあるロシア軍の攻撃の拠点の近くで、ウクライナ軍の無人機を撃墜したと明らかにしました。

これに対しウクライナ側も反撃を試み、各地で激しい戦闘が続いているもようです。

こうした中、23日からは2日間の日程でEUの首脳会議が開かれ、加盟を申請したウクライナについて、交渉開始の前提となる「加盟候補国」としての立場を認めるかが協議される見通しです。

これを前にゼレンスキー大統領は22日、動画を投稿し「ウクライナにとってよい決定をしてもらうため、各国の首脳たちに朝からずっと電話をかけ続けている」と述べました。

大統領は「加盟候補国」として認めるよう、23日も電話での働きかけを続けるとしていて、EUとの関係強化に期待を示しています。