岸防衛相 中国念頭に国際秩序守ることの重要性を強調

岸防衛大臣は、ASEAN=東南アジア諸国連合の国防相らとの会合に出席し、ロシアの軍事侵攻はインド太平洋地域の問題でもあるとして、海洋進出を強める中国を念頭に、ルールに基づく国際秩序を守ることが重要だという考えを強調しました。

22日カンボジアで開かれた会合で、岸防衛大臣は、ロシアのウクライナへの軍事侵攻は主権と領土の一体性の尊重に反するもので、ヨーロッパだけでなく、東南アジアを含むインド太平洋地域の問題でもあると指摘しました。

そのうえで、南シナ海などで海洋進出を強める中国を念頭に、ルールに基づく国際秩序を守ることが重要だという考えを強調しました。

また、岸大臣は、ミャンマー軍に対し、暴力の即時停止などを強く求めるとともに、防衛省が留学生として受け入れている軍の幹部らが、帰国後に市民への弾圧に加担するようであれば、受け入れの継続は困難になるという認識を示しました。