ASEAN国防相会議 南シナ海の情勢で米中対立念頭に懸念

ASEAN=東南アジア諸国連合の国防相会議がカンボジアで開かれ、南シナ海の情勢について「すべての関係者は平和的な姿勢で協力する責任がある」として、軍事的な活動を活発化させる中国やそれに対抗して関与を強めるアメリカとの対立の深まりを念頭に懸念をにじませました。

ASEANの国防相会議は、加盟する10か国が参加して22日、カンボジアの首都プノンペンで対面形式で開かれ、共同宣言が取りまとめられました。

この中で、ASEANの一部の加盟国と中国との間で領有権争いがある南シナ海の情勢について「平和的で安定した海にするため、すべての関係者は建設的で、平和的な姿勢で協力する責任がある」として、軍事的な活動を活発化させる中国やそれに対抗して関与を強めるアメリカとの対立の深まりを念頭に懸念をにじませました。

そのうえで、南シナ海での紛争を防ぐためのルール、「行動規範」の早期策定に向け、環境作りを進める必要性を確認したとしています。

また、クーデター後の混乱が続くミャンマー情勢について、軍と民主派との対話を仲介するASEANの特使の活動を支援していくことなどで一致したとしています。

今回の会議をめぐっては、ミャンマー軍が任命する国防相が出席していて、ミャンマー国内外の600を超える市民団体が事前に抗議文を提出するなど反発が広がりました。