水泳 世界選手権 男子200mバタフライ 本多灯が銅メダル

ハンガリーで開かれている水泳の世界選手権は21日、競泳の男子200メートルバタフライの決勝が行われ、東京オリンピックのこの種目の銀メダリスト、本多灯選手が銅メダルを獲得しました。

本多選手は前日の準決勝を全体の2位で通過して21日に行われた決勝に臨みました。

決勝は本多選手の隣のレーンを泳ぐ、東京オリンピックの金メダリストでハンガリーのクリシュトフ・ミラーク選手が世界記録より速いペースでレースを引っ張る展開になりますが、本多選手は最後まで食らいつき1分53秒61をマークして銅メダルを獲得しました。日本競泳陣としてはこれが今大会最初のメダルです。

▽金メダルは1分50秒34の世界新記録でミラーク選手。
▽銀メダルは1分53秒37をマークしたフランスのレオン・マルシャン選手でした。

また、混合400メートルメドレーリレーでは日本が2015年に大会に採用されてから初めて決勝に進み、7位でフィニッシュしました。

このほかの日本勢では、男子200メートル個人メドレーの準決勝で、前回大会で金メダルを獲得した瀬戸大也選手が1分56秒74で全体の3位で決勝に進みました。

一方、女子200メートルバタフライの準決勝で、林希菜選手が全体の9位、水口知保選手が全体の16位で決勝進出を逃しました。

男子100メートル自由形の予選では、松元克央選手が全体の23位で予選敗退となりました。

また、アーティスティックスイミング、チームのテクニカルルーティン決勝に予選2位で進んだ日本は、表現力豊かに吸血鬼をテーマにした演技で92.2261をマークし銀メダルを獲得しました。日本はこの種目で2大会ぶりの表彰台です。

1位は中国で94.7202、3位はイタリアで91.0191でした。

日本のエース “最初のメダル”

今大会、ここまでメダルがなかった競泳の日本勢にメダルをもたらしたのは“日本のエース”になるとみずからを鼓舞する本多灯選手でした。

本多選手は去年夏の東京オリンピックで日本競泳陣では男子選手で唯一となるメダルを獲得。勢いそのままにことし3月の国際大会の代表選考会では本命の200メートルバタフライに加え400メートル個人メドレーでも代表に内定しました。

このころから本多選手は自分自身を”日本のエース”と呼ぶようになります。

「エースという自覚を持てば本当に力を出せると思う。言うからにはエースらしい行動とレースをしたい」

世界との戦いを見据えた本多選手なりの決意表明でした。

ところが、4月下旬に開幕した日本選手権では200メートルバタフライで3連覇を果たしたものの、満足のいくタイムをマークできませんでした。

このため、”日本のエース”を名乗るには力が足りないと、本多選手はほかの日本代表メンバーが世界選手権に向けてヨーロッパで合宿やレースに参加する中、6月上旬まで国内に残り自分の泳ぎを鍛え直しました。

迎えた世界選手権。前日の準決勝のレース後に「責任を持ってエースらしい泳ぎをしたい」と決意を新たにしていた本多選手。

その宣言どおり”日本のエース”として日本競泳陣に今大会最初のメダルをもたらしました。

本多選手「ほっとしている」

今大会、日本競泳陣として初のメダルを獲得した本多灯選手は決勝のレース後のインタビューで「チャレンジャーとして臨んだレースでメダルを取れてほっとしている」と話し笑顔を見せました。

決勝では隣のレーンのクリシュトフ・ミラーク選手が世界記録を更新する泳ぎを見せたことから本多選手は「世界の中の自分の立ち位置が分かった。活躍している同世代の選手に比べて自分はまだまだなので悔しいが、来年、福岡で開催される世界選手権で日本の意地を見せたい」と話していました。