コロナ対策検証 有識者会議座長 “指摘した課題に対応を”

新型コロナ対策を検証する政府の有識者会議の永井良三座長は21日、記者会見し、政府に対し今回の検証で出た課題に対応するよう求めるとともに、引き続き検証の必要があると指摘しました。

政府の有識者会議は今月15日、これまでのコロナ対応について、欧米各国と比べて亡くなった人の数は抑えられた一方、「病床確保のための法的な措置が十分ではなく、医療のひっ迫が起きた」などと課題を指摘したうえで、一元的に感染症対策を指揮する政府の司令塔組織の整備が必要とする報告書をまとめました。

報告書を出して1週間となる21日、永井座長は記者会見し、今回行った検証を総括して、「日本は諸外国と比べた感染者数や死者数の少なさで大きな成果を挙げた。ただ、医療現場への負担、社会経済活動への負荷など国民の納得感は高くない。それを解消するための教訓を次につなげるための議論ができた」と述べました。

そして、「対策に生かされているか、政府の司令塔組織が計画の検討や報告などをウォッチしていかなければならない」と述べ、政府に対し、検証で指摘した課題に対応し、感染症の危機に素早く対応できるようにするよう求めました。

また有識者会議が1か月余りの間の5回の会合で、2年半以上に及ぶコロナ対応の検証を終えたことについて永井座長は「これで検証が終わりとは思っていない。時間をかければいくらでも問題点が出てくる。今後も違う立場での検証が行われるべきだ」と述べました。

今回の会見では冒頭の発言以外はテレビカメラでの撮影が認められませんでしたが、永井座長は「内閣官房の決めたことだ」と述べ、内閣官房は「落ち着いた環境で受け答えしてもらうためにこのような形式にした」と説明しました。