能登地方 震度6弱と5強 短い周期の揺れ多く 家具などに被害

石川県能登地方で震度6弱と5強の激しい揺れとなった19日と20日の地震波を専門家が分析したところ、家具やブロック塀などに被害が出やすく小刻みに揺れる1秒以下の短い周期の揺れが多く含まれていたことがわかりました。
専門家は「同じ震度でも揺れの周期は異なることがあり、今後も地震への備えを進めてほしい」と指摘しています。

地震の揺れと被害の関係性に詳しい京都大学防災研究所の境有紀教授は、防災科学技術研究所が石川県珠洲市や能登町に設置している地震計の波形を分析しました。

その結果、震度6弱を観測した19日のマグニチュード5.4の地震と震度5強の揺れを観測した20日のマグニチュード5.0の地震のいずれも、1秒以下の短い周期の揺れが多く含まれていることがわかりました。
境教授によりますと、1秒以下の周期の揺れは人が感じやすく、家具や屋根瓦、それにブロック塀などに被害が出やすいということです。

珠洲市では19日の地震で神社の鳥居や灯籠が倒れたほか、ブロック塀が倒壊する被害が出ています。

一方、境教授によりますと、19日と20日の地震では、住宅などが倒壊するような被害が出やすい1秒から2秒の周期の揺れは比較的少なかったということです。

境教授は「同じ震度でも地震によって揺れの周期が異なり、建物への影響も変わるので、今回の震度6弱や5強の地震で建物が倒壊しなかったからと安心することなく、今後の地震への備えを進めてほしい」としています。