イスラエル 議会解散の採決へ 連立政権発足からわずか1年で

1年前に発足したイスラエルの連立政権は、議会がこう着状態に陥っていることから、来週、議会を解散させるための採決を行うことになりました。解散が決まれば、年内にも総選挙となる見通しで、政治が再び混乱に陥ることも予想されています。

イスラエルのベネット首相は20日、連立政権をともに率いるラピド外相と緊急の記者会見を開き、来週、議会を解散させるための採決を行うことで合意したと発表しました。

政権発足からわずか1年で解散する見込みとなったことについて、ベネット首相は「簡単ではなかったが、イスラエルを守るための正しい決断だ」と述べました。

政治の混乱が続いていたイスラエルでは、去年6月、中道派や右派など8つの政党で作る連立政権が発足し、10年以上にわたってネタニヤフ元首相が率いてきた政権が交代しました。

連立政権ではパレスチナ問題などで主張が異なる各政党がどう足並みをそろえるかが課題となりましたが、離脱する議員が出て、毎年行ってきた法律の延長も承認できなくなるなど、議会はこう着状態に陥っていました。

議会の解散が決まれば、3年余りで5度目となる総選挙が、年内にも行われる見通しです。

ただ、最近の世論調査でも、ネタニヤフ元首相を中心とする右派や極右の勢力と、それ以外の勢力はきっ抗していて、政治が再び混乱に陥ることも予想されています。