アーティスティックスイミング混合デュエット 佐藤ペアが銀

ハンガリーで開かれている水泳の世界選手権、アーティスティックスイミングの混合デュエット、テクニカルルーティンの決勝で、佐藤友花選手と佐藤陽太郎選手のペアが、この種目で日本勢として過去最高となる銀メダルを獲得しました。

ハンガリーのブタペストで開かれている水泳の世界選手権は20日、アーティスティックスイミングで男女のペアが演技する混合デュエットのテクニカルルーティン決勝が行われました。

混合デュエットは、オリンピック種目ではありませんが、世界選手権では2015年の大会から正式種目として採用されています。

世界選手権に初出場となる姉で20歳の佐藤友花選手と弟で17歳の陽太郎選手のペアは決勝で、ターザンをテーマにした演技を披露し、きょうだいならではの動きの同調性に加えて高さや勢いのある足技を決めて、86.5939をマークし、日本勢としてこの種目で前回大会の銅メダルを上回る、過去最高の銀メダルを獲得しました。

1位はイタリアのペアで89.2685、3位は中国のペアで86.4425でした。

「ことばで表しきれないくらい大事なメダルに」

佐藤友花選手は「ことばで表しきれないくらい大事なメダルになった。早く両親に見せたい」と喜んでいました。

決勝の演技については「決勝は観客も増えて、予選以上に大きい試合だと感じて、演技前は緊張した。泳いでいるときは表現する部分が多いので楽しく泳げた」と振り返りました。

陽太郎選手は「メダル獲得が目標だったが、とるからにはいい色を持ち帰ろうと話していた。一番いい色ではないが、できる力を出しきった結果のメダルだと思うのでよかった」とほっとした様子で話していました。

最大の武器 きょうだいならではの「同調性」

佐藤友花選手と陽太郎選手がペアを組むきっかけは、3年前のシーズン終了後、友花選手が所属するクラブのコーチと相談し、陽太郎選手とペアを結成することになりました。

当時の心境について、陽太郎選手が「一緒に組めてうれしい反面、姉とだいぶ実力も離れ、ついていけるか不安だった」と話す一方、友花選手は「2人で世界に出て、メダルをとりたい」とすでに世界での戦いを見据えていました。

ペアを組んで最大の武器となったのが、きょうだいならではの動きの「同調性」でした。

家で競技のことを話し合うことはないという2人ですが、練習では集中して意見を交わすといいます。

友花選手は「ほかの選手だと30度45度と細かく角度を決めるが、弟は高めの斜めと言えば合う。こういう沈み方と決めれば細かい雰囲気やニュアンスまで合わせられる」と言います。

今大会に向けては、課題だった表現力やプレゼンテーション力を高めるため、顔の表情や審判へアピールするため演技の向きにもこだわってきました。

きょうだいならではの同調性とともに、こうした細部まで意識した練習の積み重ねが実を結び、初出場ながら念願だった世界の舞台でのメダルを手中におさめました。