核兵器禁止条約 締約国会議 ベルギーがオブザーバーで出席へ

核兵器禁止条約の初めての締約国会議が今週オーストリアで開かれるのを前に、NATO=北大西洋条約機構の加盟国ベルギーが、オブザーバーとして出席することを明らかにしました。

核兵器の開発や保有、使用などを禁止する核兵器禁止条約は去年1月に発効し、これまでに60を超える国と地域が批准していて、初めての締約国会議が21日からオーストリアの首都ウィーンで開かれます。

この会議について、ベルギーのデステル副首相は18日、ツイッターでベルギーがオブザーバーとして出席することを明らかにしました。

ベルギーでは、おととし発足した連立政権を担う各党が核兵器禁止条約が多国間の核軍縮にどのようにつながるか検証することで合意していました。

ベルギーはNATOの加盟国で、首都ブリュッセルにNATOの本部があります。

核兵器について、NATOは「核兵器のない世界が目標ではあるが、ほかの国が保有するかぎり、NATOも核兵器を持ち続ける」という立場を示していますが、今回の会議には加盟国のうち、ドイツやノルウェーもオブザーバーとして出席する意向を示しています。

一方、日本政府はオブザーバー出席はしない方針を明らかにしています。