中朝貿易 先月は80%余減少 コロナで北朝鮮の物資調達に影響

中国と北朝鮮の間の先月の貿易総額は前の月と比べて80%余り減少したことが明らかになりました。
新型コロナウイルスの影響で中朝間の貨物列車は運行が停止されていて、新型コロナが北朝鮮の物資調達に影響を与えていることが改めて鮮明になりました。

中国の税関当局が18日に発表した貿易統計によりますと、中国と北朝鮮の間の先月の貿易総額は2031万ドルと、前の月と比べて80%余り減少しました。

中朝貿易をめぐっては、中国東北部の丹東と北朝鮮北西部のシニジュ(新義州)を結ぶ貨物列車が、中国側で新型コロナウイルスの感染が拡大したため、4月末から運行を停止しています。

現在の中朝貿易は貨物船による海上での物資の輸送に限られているとみられ、新型コロナが北朝鮮の物資調達に影響を与えていることが改めて鮮明になりました。

先月、北朝鮮は初めて新型コロナの感染者が確認されたと明らかにしていて、中朝貿易の見通しはさらに不透明になっています。